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涙をとどけたいようです

品評会第二回目に投下した作品。

邦題だかなんかで「涙をとどけて」ってスティービーワンダーとかの曲を聞いてて思いついた。
タイトル以外何にも影響受けてないはず。歌詞英語だからさっぱりだったし。





                 ある日、世界からセミコロンが消えた。




( ^ω^)「涙がほしい?」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ。私、涙がほしいわ」

 ツンデレに誕生日のプレゼントは何がいいか聞いたときのことだった。

 同棲している恋人のプレゼントを本人に聞くなんて野暮かも知れないが聞いたのだ。

 その返答がこれだ。

ξ゚⊿゚)ξ「今まで泣いたこと無いじゃない。私達」

( ^ω^)「・・・・・・」

 僕らが誕生する少し前、セミコロンという記号が消えた。

 涙や汗を表す記号になっていたと聞く。

 記号の集合体である僕らは泣くことの無いまま生きてきたのだ。


                   『涙をとどけたいようです』




 ツンは「冗談よ」と話を終わらせた。

 しかし聞いたからにはやらなければ。

 Yes,Ican!!

( ^ω^)「ブーンがやらねばだれがやる!!!」

 え?知らねえよって?そりゃあすみませんうへへへへへ。

――――――――――――――――――――――――――――

(#゚-゚)「あら?ブーンどこへ行くの?」

 元々セミコロンを使っていたものはどうか。

 テンプレ1のエリアを出てテンプレ2、3へ行こうとした時のことである。

 かつて、顔にセミコロンを使っていたテンプレAAのでぃが声をかけてきた。

( ^ω^)「ええちょっとセミコロン探しに」

 今は怒ったしぃのような顔になっているでぃにそう言う。

 すると彼女は吹き出した。おかしくてたまらないといった様子である。

 そういえば彼女も昔は顔にセミコロンがあったAAだったなぁ、とぼんやり僕は思った。



 まぁおおよそ想像通りというべきか。

 全く見つかる気配は無かった。

 |    | ,'っノVi ,ココつ「しらないなぁ」

( ・∀・ )「懐かしい単語だねぇ」

( ^ω^)「そうですか……」

 テンプレ2、3のマリントン、黒マララーに聞いてみたが彼らもセミコロンを持ってはいなかった。

 そんな時だ。未だに涙を持つ彼が声をかけてきた。

( TДT)「僕みたくTはどうかなー」

 モカーだった。そういえば彼は泣き顔だな。

 だけどなぁ……

( ^ω^)「うーん……」

 僕はツンが「T」で涙を流しているのを想像してみた。

ξT⊿T)ξ

 無いな。これは……無いな……

 結局僕はモカーの提案をやんわりと断りその場を後にした。



 結局、セミコロンは見つからなかった。

 気がつけば時間は経ち、既にツンの誕生日の夜になってしまっている。

 数日間僕は探しっぱなしだったらしい。

( ^ω^)「なんてこったい」

 これでツンデレの誕生日を祝えないなんてことになったら本末転倒である。

 しかしプレゼントがない。ええい、それでも祝えないよりはましだろう。

――――――――――――――――――――――――――――

( ^ω^)「……」

 窓の外から家を除いてみる。

 机に突っ伏したツンデレが見えた。

( ^ω^)「や、やばい……」

 これは怒っている。まちがいない……

 僕は恐怖にガタガタと震えながら家に足を踏み入れるのだ。

( ^ω^)「た、ただいま……」



 部屋はしん、としていた。

 時刻はもう日が変わるかどうかの時間だ。部屋には月明かりだけが入っていた。

 これは死んだかもわからんね。しかし、

ξ ⊿ )ξ「心配……したんだから……」

 怒っている、という僕の予想とは違った反応だった。

 ああ、すまない。そりゃあそうか、急に家を出て誕生日にも帰ってこない(正確には帰ったがもうすぎたようなものだ)

 ツンデレとしては心配きわまり無いだろうに。無神経な自分を少し、恥じた。

( ^ω^)「ごめんよ」

 ごめんよ、ごめんよと彼女をなでる。

 ツンデレは悲しげな様子だ。

 ふと、今の彼女は泣いているように見えた。

( ^ω^)「ツン」

「……」


 しばらくたったある日、プレゼントの礼を言われた。

 どうやら涙は届いたらしい。

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