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( ^ω^)ブーンは壁を超えるようです

お題は壁。お題を中心にしようとした結果色々消化不良なった原因は俺の展開力の低さ。

951:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 00:58:02.12 ID:ECU9gjs40


その壁がいつからあるのか、それは誰も知らない。


ブーンは技師の家に生まれた。
その街の技術は大した物では無かったので時計や、子供のおもちゃ細工などといった物の修理程度の仕事であったが
生計はなんとかなっていた。

ブーンもその仕事を継ぎ、両親が他界した今では家には彼しかいなかった。

( ^ω^)「……」

ブーンは工房の壁にかかった古時計が指し示す時間を見ると作業を中断して立ち上がりいそいそと用意を始めた。

恋人と会うのだ。
以前からしょっちゅう会ってはいたがここ数カ月は毎日だった。

しかし彼は少しも嬉しくなかった。
ただ、葉の散っていく木々を見つめ続けるような毎日だった。

( ^ω^)「……」

工房で作業していた『それ』を彼は一瞥するとそこを後にした。

953:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 00:59:31.91 ID:ECU9gjs40

壁についての記憶をたどってみてもそれはブーンが父に手を引かれ散歩をしていた頃から存在し、

「ごらんブーン、あれは父さんが子供の時からあるのだよ」

などと言われていたので少なくとも自分よりもはるかに長い歴史を持ってそこに存在しているのだろう。
壁は彼の住む町をぐるっと囲み、少々日当たりこそ悪くなるものの外敵から身を守る防壁として素晴らしい代物だった。

門は無い。完全に囲われている。
その防壁の中で人々は暮らし、作物などを栽培し、自給自足の生活を育んでいた。

壁によって一体どれだけの危機を逃れられたのだろう。少なくとも成人したブーンが今日日
自分の記憶をするすると辿ってみても特に危機という危機が無かったことを考えると外の者に対して相当な威圧感を与えているのであろう。

しかしブーンは壁が憎かった。忌々しかった。

その壁が記憶の及ばぬところでその街とその住人を守っていようがブーンには関係なかったのである。

( ^ω^)「おはようだお」

彼は壁に対して話しかけた。
雲を手で掴むかのように繊細に、そして自分から離れ行く声を逃がさないかのようにはっきりと。

ξ゚⊿゚)ξ「おはようブーン」

壁は十数年ぶりの再開を喜ぶかのように彼に挨拶を返した。

954:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/12(火) 01:00:40.98 ID:ECU9gjs40






防壁の代価は住人の命だった。

そして今年はブーンの恋人のツンがイケニエだった。





( ^ω^)ブーンは壁を超えるようです


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